睡眠障害
睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態のことです。ちなみに多くの方が経験している、気になることがあって眠れないなどの不眠症も睡眠障害のひとつと言えるでしょう。この状態を放置すると、生活習慣病やうつ病の発症リスクを上げると言われています。症状によって、睡眠障害の原因は異なるため、以下に主な睡眠障害お示しします。
不眠症
睡眠障害の中で最も多くの患者さんが訴えている症状です。不眠症は、主に4つのタイプに分類されます。
入眠障害
不眠症の中でも一番よく見られるタイプ。寝つきが悪く、そのことに苦痛を感じてしまうタイプです。
中途覚醒
寝つきは良いです。途中で目覚めると、その後眠れなくなり、熟睡感が得られなくなるタイプです。
熟眠障害
十分な睡眠時間をとっていても眠りが浅く、熟睡感が乏しいタイプです。
早朝覚醒
寝つきは良く、すぐに眠れるものの、朝早く目が覚めると、そのまま眠れなくなってしまうタイプです。
過眠症
夜十分眠っているにもかかわらず、日中に強い眠気を覚え、起きていることが困難な状態になるタイプの睡眠障害です。この場合、日中に耐えがたい眠気を引き起こすナルコレプシーなど特殊な睡眠障害が紛れ込んでいる可能性があります。
ムズムズ足症候群
ムズムズ足症候群は、安静状態で、脚のムズムズ・ピリピリなど不快感に悩まされる状態を指します。場合によっては、腰や背中、腕や手にも症状が現れます。主に夕方から夜間にかけて症状が現れることから、睡眠障害の原因のひとつとも言われています。
治療について
治療法は、症状によって異なります。不眠症では、主睡眠薬や抗うつ薬を使うことも大切ですが、生活リズムの見直しなどの生活指導なども欠かせません。ただしナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群など特殊な睡眠障害の場合には、より専門性の高い治療機関での対応が必要になります。